名も無きわたしとBUCK‐TICK

BUCK‐TICKについてあれこれ綴る自己満足のお部屋

めくるめく……

プロレスラーもわき処理をしている昨今。目のやり場に困ってしまうあっちゃんのわき全開問題。悩ましい。でもこのめくるめく倒錯の世界こそがあっちゃんという気もする。うっかり処理したら不評だったってほんとうかしら。気持ちわかるわぁ。なかったらなかったで(´・_・`)←こんな顔になっちゃうもの。アニイはあってもいいよね。今井寿は色素が薄ければよい。ヒデはあるとみせかけてなくてもいいしあってもいい。ただしユータはなし一択。つるつるでいて。お願い脱毛してて。おねがいします。なんかそういうのありますよね。はぁ……悩ましい……

そういえばあっちゃんが長いネイルチップ?をつけた不自由さのため、ヒデにお弁当を食べさせてもらったって話とか、あっちゃんの顎をつかんで口紅を塗ろうとする写真の話を見かけたけど、これってヒデってところが絶妙だよね。あっちゃんのあの表情はヒデでしか成立しないと思う。アニイだったら恥ずかしさからふざけたりしてあっちゃん噴き出して写真とれなさそうだし、ユータだったらあっちゃんがからかったりしてお互いに笑ってかわいい写真になっちゃいそうだし、今井寿はそもそもこの要望を無視しそう(^^;)ヒデってこういうの躊躇なくやりそう。そして結果あっちゃんのほうが動揺してそう。ゆかいな仲間たち!

それはそうと先日FISH TANKer's ONLY 2018を視聴した。№0って舞台のような世界観って感じがしたから、ライブでどのように表現するのだろう、と思いながらの視聴だったのだけど、おぉーBUSTERだ!こういった構成なのか!たのしい!

BUCK-TICKってBaby, I want you. すきなのかな。私が観たものにたまたま多く入っていただけかしら。BOY septem peccata mortalia 初めて聴いたときは驚いたなぁ。私にとって七つの大罪といえば「天使禁猟区」とか「seven」なんだけど、ここにまたひとつ加わりました。もっと!もっと!ってヒロムの専売特許じゃなかったのですね(^^)

メンバー紹介の時にアニイからじゃなくて今井寿からで、それで今井寿が思わず笑ってなかった?ふわーーーってなりました。

いつでもライブ映像を観ることができるってしあわせなことです。ありがとうございます。

心をゆさぶる№0

ふと過去にBUCK-TICKが地元にライブで来てくれたのっていつなんだろうとうっかり調べてしまって、その当時の自分の状況を思い出すと、まるで周りがみえていない視野激せま期で心の余裕なんてあったもんじゃない時期だった。だからもし来てくれるって知っても参加できる状況にあったかわからない。だからしょうがないよ、って。そうやって自分の心をなだめながらいろいろとCDを聴いたり映像を観ていたらなんだかとても悲しくなってしまった。いったい自分は何をやっていたのかしら。なんの生産性もない人生を歩んでいるよ本当に。はぁ。

そんな状態で№0を聴いたらだめです。泣くから。もうやだ情緒不安定。

感想を書きます。

№0

零式13型「愛」

イントロが大変すばらしい作品。昔はよかった、などというつもりは毛頭ありませんが、近頃はタイパなどと言ってイントロがない曲が多いとか。うーん、もったいない。そんな時代にこそこういった曲を聴きたい。このアルバムからは反戦のメッセージを受け取れるけれど、まさにこれから始まる№0という世界の入り口にふさわしい圧巻のイントロです。歌詞のカタカナ部分のフォントが違うんだよな。なんか戦時中の電報みたい。歌詞を読むと、あっちゃんが何かのインタビューで、生まれる瞬間は母との別れの時、みたいなことを述べていて衝撃を受けたことを思い出す。そんなこと考えたこともなかった。誕生って幸せな瞬間だけど、ここからは最期までずっと一人孤独ってことでもあるんだな。大昔に某国営放送でタモさん司会の「人体ー小宇宙ー」という番組があって、こども心になんてすばらしいタイトルなんだろう、と感動したことがある。宇宙を感じる壮大な命の誕生曲。

美醜LOVE

SEXUAL×××××!から脈々と受け継がれるTHE 櫻井敦司ワールド。おしゃれなタイトル。このアルバム全般に言えるけれどあっちゃんが歌う「おまえ」の発音がとてもすき。

GUSTAVE

これ最初たしかライブ映像観たんだっけ。びっくりした。ついにお猫さまになられたのですね(^^)ネコハミテイル|ωΦ)ฅ

Moon さよならを教えて

とてもとてもやさしくて危うげな曲。眠りに落ちる寸前のうっすら気持ち悪い浮遊感。今井寿の歌声が入ることによって救いを感じる。あっちゃんおやすみ大丈夫だよ、きっと朝目覚めることができるから。しかし石野卓球リミックスバージョンとは全然ちがった!まさか石野卓球とコラボ?するとは(^^;)この曲がああなるってやっぱりBUCK-TICKは(卓球は?)おもしろい。

薔薇色十字団 ー Rosen Kreuzer ー

ヒデも時々あっちゃんをぶっこわします。あっちゃん楽しそうだからいっか。

サロメ ー femme fatale ー

サロメはオペラとして知っていたけど、元は新約聖書に登場する女性だとか。この人は地獄の業火に焼かれても高笑いしていることでしょう。そんな激しい気性の femme fatale、運命の女を表現したドラマチックな一曲。「おまえの~」歌い方、音程すきだぁ。この声でしか成立しない歌だと思います。

Ophelia

こちらもある意味運命の女でしょうか。オフィーリアの、相手に罪悪感を抱かせるような純粋さというかなんというか。そういうのが私は薄気味悪いです。あの有名な絵画がまぶたに浮かぶ一曲。

光の帝国

今井寿の不思議な世界へようこそといった曲。一見ポップで聴きやすいかんじだけどやっぱりなんか変だ。あっちゃんが低い声で歌ってる部分があったり不思議な音が盛りだくさん。今井寿という人は一貫して原始の記憶みたいなことを歌詞に落とし込んでいるような気がする。どんな世界なんだろうって考えていたら夜眠れなくなりそう。永野チャンネルで「今井寿が邪魔をする」って言われてて笑った!

ノスタルジア ーヰタ メカニカリス ー

以前すこし感想を書いたけど、とにかく一度聴いたら頭から離れない不穏な旋律。№0の歌詞カードの表にはパンタグラフのスパークとデルタΔが。あ、クシーΞとラムダλも発見。イオタιはどこなんだろう。CDにもデルタΔ。このギリシャ文字はただの羅列?意味があるのかな。星座と関係ある?それから見たところ三日月を小脇に抱えるあっちゃん?以外人影は見当たらないので、やはり廻りには誰もいないのでしょう。森鴎外からのインスパイア?文学、美術、数学などなど。よくわからないものにどんどん追い詰められていく。あっちゃんナレーションしてもらいたかったな。ポエトリーリーディングいいよね。ところで歌詞カードの今井寿のあの手は何か意味があるのかしら。何かのサインなの?今井先生がやるとすべてに意味があるように思えてしまう。目に見えるものすべてを疑え、というメッセージですか?だめだ、あたまがおかしくなりそう。ドラムとベースがかっこいい。

IGNITER

漢字!ドラム!ベース!ギター!すべてがかっこいい。曲の終わりの炎がごーっと噴き出すような音すき。それにしても櫻井敦司今井寿ってなんなんだろう。なぜこんなにしっくりくるの。(歌とはぜんぜん関係ないけど)今井寿って本当にあっちゃんと次の世で会えると信じているというか確信しているんじゃなかろうか。今井先生のまなざしは未来の遥その先を視ているに違いない。

BABEL

塔を建設する音がする。改めてバベルの塔を調べてみて、神への冒涜というより神のなんと傲慢なことかと思ってしまった私は罰当たりです。これによって複数の言語が生まれたのね。言葉が同じなら争わないってことじゃないの?いや、驕るなっていう教え?やめましょう。この歌も櫻井敦司以外では成立しませんね。頽れて尚~が美しい。あとはなんといってもベース!ユータ!

ゲルニカの夜

これは軽々しく感想を言えない。この曲を初めて聴いたとき、櫻井敦司は、BUCK-TICKはこういった表現者になったのか、と大変な衝撃を受けた。物語のような歌詞にしたことによって、より一層強いメッセージ性を感じる。戦争はいやだ。だけど国の歴史、教育、地理的問題などなど。それらに思いをはせると反対というたった漢字2文字が難しくなってしまう。言葉を失ってしまう。やめましょう。答えはでない。ドラムマーチ?が印象的。

胎内回帰

母という存在は私をなんとも複雑で繊細な気持ちにさせます。誰にとっても気持ちは違えど特別な存在ではないでしょうか。私達は母の胎内から生まれるのだから。何度聴いても「爆撃機の~」部分ではっとさせられる。来世では争いがないといいね。

これ以上ないほどの繊細さ

今、自分が保存している過去のBUCK-TICK本を読んでいるのだけど、けっこう内容を忘れていたりして、なかなか新鮮だ。ユータがヒデをヴォーカルのつもりで今井商店に連れてきたこと忘れてた。ユータがいなかったらBUCK-TICKって存在しないしこんなに長く続いていなかったかもしれないね。すごく冷静な目を持ってそうな人だ。あと一定のリズムで音を刻むのすごい。あれピアノでもすっごく難しい。メトロノーム的なもので練習している場面見たけど、すごい重要なことだよね。地道な練習あるのみっていうか。今井寿にからかわれていたけど(笑)アニイも音楽にのりすぎず忠実にリズムを叩いているよね。すごいなぁ。そうだ、本にはサワキさんの占いのことも書いてあった。忘れていたよ。サワキさん今なんだかすごい人になっているみたいだけどあれ本人なのかな。とりあえず見なかったことにしておこう。

そんな流れで久しぶりに「HURRY UP MODE」や「SEXUAL ×××××!」などのアルバムを聴いてみた。いやー改めて聴くと本当に変わった。あっちゃんの声が高い!そして多分腹式呼吸をしていない。けっこう喉をやられていたんじゃなかろうか。演奏もすごく一生懸命な感じがする。でも今のBUCK-TICKと全く違うかというとそうでもなくて、根底は変わっていないと思う。当時ライブハウスで聴いたら衝撃を受けただろうなぁ。かっこいいもの。当時を知る人たちがうらやましい!

いつ聴いても「DO THE“I LOVE YOU”」は素敵。なんといっても歌詞がすばらしい。始まりの「ダイヤモンド敷き詰めたら~」で心を撃ち抜かれる。あとやっぱり「歯ぐきのように~」がすごい。私はとにかく歯科受診が苦手で、とくに歯ぐきを触られるのが大嫌い。あんなに繊細で過敏な場所を他人に預けなければならないなんて、本当に毎度苦痛で仕方がない。なので恋人たちの機微?に歯ぐきのやわらかさをチョイスする今井寿という人のロマンティックで繊細で気持ち悪い感性がとてもすき。この曲は「殺シノ調ベ」でおしゃれにアレンジされているけど、私は、初期のせわしないリズムがこの歌詞にとてもマッチしているなと思っている。でも「ハードコアな」のリズムの乗せ方は、「殺シノ調ベ」のほうがいい。「殺シノ調ベ」つながりでいうと「HYPER LOVE」の「首筋に少し~」の歌詞も色あせない。「美辞麗句の爪を~」この感性。ためいき。あと久しぶりに聴くと「DREAM OR TRUTH」もよかった。このころはほとんど今井寿が詞を書いていて、あっちゃんの作品は数えるほど。すごく寂しがりやな感じがする歌詞。かまってほしい、何をしてもゆるしてほしい、自分を認めてほしい、なにもかも忘れたいけど現実が押し寄せてきて苦しい逃げたい、誰も自分のことなんて理解できるわけない、みたいな。あっちゃんてどんな恋愛していたんだろうか。初めから別れありきで付き合ってそう。終わるころにはお互いに疲れ果てていたのじゃないかしら。それでいつも自分のこと嫌いになってそう。わかんないけど。でも櫻井敦司という人は自分自身を苦しめる作業に没頭していたところから、年月を経て徐々に自分以外の世界に目を向けられるようになっていったんだね。なんだかそれだけでも少し救いがある気がしてしんみりしてしまった。あっちゃんていつも不安そうな眼をしているよね。アニイにお願いされたことを一生懸命守って、なんて健気なんだろう。この人に歌という世界があって本当によかったな、と思います。

ところでぜんぜん関係ないけどVHSってどうにか観れないかしら。BUCK-TICKの映像けっこうあるのだけど……

テルミンすごい

我が家では毎週日曜日にBUCK-TICKのライブが開催されている。BOØWY派である家人は独特な音に体のバランスが崩れるなどと言って興味を示さない。しかしテルミンが鳴るとわりと前のめりになる。いつかすきになってくれるかしらん。

さて、そんな謎の吸引力をもつ男、今井寿。この人の頭の中ではきっと誰にも発見されていない脳内物質が生成されていて、ふつうの人であれば眠ったままであろう部分を活発に刺激しているにちがいない。摩訶不思議な世界観に思わず動きをとめてしまう楽曲についての感想。

Brain,Whisper,Head,Hate is noise ー 狂った太陽 ー

この曲は自身の葬送曲にしてほしい曲10選上位に入る。手術するとき音楽を選べるのだけど、選曲リストにこの曲が入っていなくて少しがっかりした私は、適当にヒーリングミュージックを選択した。リストに入っていたらそれはそれでびびるけど。それにしても中枢神経まっ二つの愛~ってなんてロマンチックなんだ。開け進化のModeとかふるえる原子の鼓動とかセンスがすごすぎる。VOGUE JAPANのインタビュー記事で(大変おもしろい内容だった)今井寿自身もすごく好きと言っていてとてもうれしかった。私はこの曲とBOLEROーRAZZLE DAZZLEーは対の曲だと勝手に思っている。はじまりのドラムのリズムもなんとなく既視感だし、人(俺たち)は星だったって言ってる。Brain,Whisper,Head,Hate is noiseは原始のものがたりで、BOLEROは未来のものがたり。そんな風に妄想して楽しめる。

神風 ー darker than darkness-style 93- ー

センスが暴れてます。おしゃれすぎる。特にアンティーク・ショップで~のところがすてき。クロノ・トリガーの時の最果てのようなイメージ。アニイ曰く何度かボツになっていたそう。

相変わらずの「アレ」のカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まり ー Six/Nine ー

今井寿とはこういう人です。嬉々としてNine side/あちら側を選択する男。きっと希望の都/地獄の果てでうひゃひゃひゃひゃと笑っていることでしょう。金魚のカタマリから抜け出すなんて考えたこともない私のような凡人にはとうていたどり着けない境地にいる人です。金魚はただただ今井寿という毒性の波にのまれて漂うだけです。MVもかっこいい。

MY FUCKIN' VALENTINE ー SEXY STREAM LINER ー

これはNine side/あちら側の世界でしょうか。ネット社会への風刺のようにも感じます。私は日々情報過多で溺れそうなので、サブリミナルのように情報が脳内を侵食しているんじゃないかと怯えてしまいます。この歌のライブ映像を観たときは、無機質でエロティックな今井寿にちょっと動揺してしまいました。あっちゃんの生々しさとはまた違った趣があります。それにしてもあの櫻井敦司にこのような詞を歌わせる今井寿という人は大変なサディストに違いない。

細胞具ドリー:ソラミミ:PHANTOM ー ONE LIFE,ONE DEATH ー

頭がおかしくなりそうです。自分の存在を疑ってしまいそうになる曲です。しかし何度も聴いてしまいます。家人はひつじの歌と覚えているようです。

DADA DISCO - GJTHBKHTD - ー 或いはアナーキー ー

爆発してます。今井寿という人はさまざまなことに造詣が深い。常にアンテナを張り巡らせているのでしょう。

cum uh sol nu - フラスコの別種 - ー アトム未来派№9 ー

ついに禁断の錬金術に手を出してしまいました。フラスコの中でホムンクルスのコポコポと息づく音が今にも聞こえてきそうです。これのライブ映像(2016.12.29)は何度も観てしまう。ギター演奏から始まりリズム隊が合わさる瞬間ヒデが左足を打ち鳴らすところが非常にかっこいい。軽いカーテシーのあと定位置につくあっちゃん。そして今井寿のソロに向けて腕を伸ばすあっちゃん。すばらしい。リアルタイムで観たかった。

ノスタルジア - ヰタ メカニカリス - ー №0 ー

人には解らぬ言葉を遣っているので本当の意味で理解する日がくることはないのかもしれません。(詳しくはないけど)星新一ワールドのようなイメージ。キュビズムで歩くよくわからないものにあっちゃんはどんどん追い詰められていきます。それにしても文学美術数学エトセトラ……すごい感性……

 

 

 

Mona Lisa OVERDRIVE

BUCK-TICKの音楽は聴くときによって一番が変わるので、今の気分で選曲。ちょっとした感想を。

Mona Lisa OVERDRIVE

ナカユビ

このアルバムは「極東I LOVE YOU」と対をなすと言われているらしいので、これはやっぱりテロとかそういう社会情勢に対しての怒りのメッセージなのでしょうか。なにか熱いものを感じるけど、私のような一般人は単純にかっこいいな、という大変底が浅い感想になってしまうのが悲しい。出だしのリズムが激しく打ち鳴らされるところに地下室のメロディーを感じる。「ここにもそこにも~」のところの音がかっこいい。ほんと単純にかっこいい。

BUSTER

今井寿の歌い方って不思議な魅力がある。すかしているというか、なんとも言えない冷たさがかっこいい。この人の歌唱に一般的な評価は必要ない。ギターと一緒です。そんな次元にありません。これは破壊者?なのかな。コロナ禍を経た現在に聴くと意味深に聴こえます。

残骸-Shape2-

これはあっちゃんってかんじ。先行シングル。おわりごろコーラスが入ってきてかっこいい。自分の語彙力がなさすぎて悲しい。

LIMBO

地獄の周辺でしょうか。天国にも地獄にも行けない行き場をなくした人間たちが、ただただ快楽にふけっているような。でもリズムがとても不穏に感じます。このままではいられないけどいまだけは……みたいな焦燥感。歌詞に過去の楽曲をにおわせる言葉をみつけてにやり。

Mona Lisa

これはかっこいい。出だしのひっかくようなギターの音が印象的。今井寿の冷たい声のラップと甘めな櫻井敦司の声が絶妙なバランスで混ざりあってる。それにしても、溝の奥まで~とか痙攣が抱擁~とか、今井寿って人の感性はどうなってるんだ。すごすぎる。

GIRL-Shape2-

これすみれseptember loveを感じる。色彩豊かな印象派の絵画のようなイメージ。

Sid Vicious ON THE BEACH

今井寿が全部歌ってます。歌詞にスターリンの楽曲から引用している部分があるとか。吐き気がするほど~のところかな。歌詞カード見ていないのでわかりません。言わずと知れたパンクロッカーを歌のタイトルに。破滅的な人生を歩んだ彼ですが、この歌は別に破滅的ではない。気の抜けたヴァカンスのような雰囲気。歌詞の随所に今井寿のエッセンスがちりばめられたおしゃれな一曲。

BLACK CHERRY

あっちゃんとヒデの共作ってなってるけど、ヒデが考えたのはサビのBLACK CHERRYってところだけらしい。これはもう「卑しい俺が」につきる。卑しい俺が……うーんおしゃれだ。

原罪

キリスト教でいうところの最初の人間アダムとイブが犯した罪。その罪の責任が子孫に受け継がれていくということのようですが。ぐしゃぐしゃな気持ちを誰かにぶつけたりしていたのかもしれない。そしてまた自己嫌悪して。そんな印象をうける曲。

MONSTER

だいすき。あっちゃんの歌い方もすきだ。車が猛スピードで走り抜けていくようなコーラス?が入るのがかっこいい。そして、覚醒する~がかっこよすぎる。最後のほうでコーラスが入るのもかっこいい。何回も聴いてしまう。

愛ノ歌

これはLIMBOとか原罪に通じるものを感じる。部屋の向こうには容赦ない現実が待っているような印象を受けた。

Continuous

インストゥルメンタル。疾風のブレードランナーのフレーズがちりばめられた曲。今後のBUCK-TICKってこういう楽曲も増えるのかな?

人間のこころとは複雑で単純なものです

長いこと音楽を聴いていなかった私は、流行っている音楽をごくごくたまに行くカラオケで知るぐらいだった。その昔、果物の名前の歌手の、ドストエフスキーの小説タイトルまんまの歌をとてもかっこよく歌う人がいて、いいなぁと思った私は、まったくうまくもないしかっこよくもないのに歌ったりしていた。なので別にきらいではなかったのだけど、メディアの情報にすぐ踊らされる私は、ちょくちょく話題になる果物さんになんとなく苦手意識を持つようになっていった。なんというかファッションなのかな、と思ってしまったのだ。(まぁファッションだとしてもすごいんだけど)なので、あっちゃんがコラボをしていたと知ったときは、まるでだいすきな漫画が実写化することを知ったときみたいな気持ちになった。果物さんて絶妙なところついてくるよね。私が知っているのはあっちゃん含め3人だけど、どの人も知ったとき(´・ω・`)←こんな顔になっちゃったよ。あーあーあー(´・ω・`)みたいな。でも音楽に罪はない。ないけどさ、あっちゃんとその前のお方のコラボはあまりあっていないように思った。ちょっとケンカしちゃうみたいな。ぶつかりあうだけで混ざりあわないというか、反発する磁石みたいな……うまく言えないけどそんな感じがした。それがいいのかな?素人にはわかりません。一緒に着物を着て歌っていた人が一番よかった。

それで思い出したんだけど、笑っていいとも増刊号ってあったよね。なんかOA後のトークとかあったと思う。その時に某タレントさんが、最初は名前を言わずに動きの真似をして、このミュージシャンが好きですって言ったの。すぐにわかったよね。いや絶対ロビンやん……(´・ω・`)そしたらさ、そのあとその場にロビンでてきたの。もうそのときの気持ちって言ったら……(´・ω・`)その後週刊誌にも載ったのにはびびった。まぁ何年後かにすべて吹き飛ぶような出来事が起きるんだけどね。さようならロビン。jaguar hard pain 1944-1994だいすきだったよ(´・ω・`).;:…(´・ω…:.;::..(´・;::: .:.;: サラサラ..

BUCK-TICKメンバーの私生活が垣間見えるところは微笑ましくみております。今井寿が結婚とか子どもとかはさすがにびっくりしたけど。あ、オープンにする人だったんだ、って。(これだけネット社会だと隠すのも難しいだろうけど)でもさすがに今井寿らしいユーモアたっぷりのコメントで、きっと大事にしているんだろうなぁと温かい気持ちになった。ヒデ本に家族間交流のことが書いてあったけど、BUCK-TICKってほんともう家族なんだね。生きていると人間同士多かれ少なかれ摩擦が生じて気まずくなったり絶縁したり色々ある。だからあの関係性ってうらやましい。ヒデが言っていた「信頼できる相手が必要」って言葉。これを大事にしてきたから今のBUCK-TICKがあるのかなって思った。永野チャンネルバクチク現象回で二人が言っていた「想像の倍人間です」って、素敵だよね。だってさ、事務所移籍のために5人だけで話し合って内容証明送るってすごいよ。ミュージシャンなのにちゃんとしてるって度肝を抜かれたよ。(偏見ごめんなさい)BUCK-TICKって目指す大人の理想形かもしれない。ちゃんと年を取って、ちゃんと大人になって、でも突き抜けてる。はぁ。かっこいい。

 

 

バクチク現象2023つれづれ

2023年10月からそれまでを取り戻すかのようにさまざまなBUCK-TICKに触れているのだけど、ユータっていつからかわいい系になったの。びっくりしたよ。というかこれが素なのか。いやぁよく隠せていたよね。あとさ、ヒデってすごいよね。大人になると余計にヒデのすごさってわかるよね。やさしさ自然体ってこれ以上ない表現だ。すごいなぁ。なんであんな風に泰然といられるんだろう。顔に頑固さ、というか意志の強さみたいなものはでているような気がするけど。それからアニィって胸元にほくろあるんだね。SNSであまりに美しい横顔と色っぽい胸元のほくろの画像が飛び込んできて、大変な衝撃を受けました。保存してたまにみてます。

さておき、バクチク現象2023。まず私はWOWOWで視聴する前に、ネットで様々な記事を読んでいた。ファンクラブに入ったタイミングがタイミングなので、会報でメンバーが何を語ったのかもふんわりとしかわかっていなかったし、いったいどんなことを語って、どんなステージになったのだろうと居ても立っても居られなかった。

あの日、メンバーが何を語ったのかを知って感じたことは、今井寿って、リーダーなんだなってことだった。頭の中がどうなっているのかわからない鬼才天才。いつも眠たそうな顔をしてけむに巻くような口調でなんなんだこれはっていうような音を出してどんなファッションも自分のものにして。それが。そんな人が……ずるいよ。あんなこと言うなんて。ひょっとしたら目を覆いたくなるぐらい強すぎるメッセージだったのかもしれない。だけどあんなにもせつなくて光を感じるメッセージってないよ。今井寿はリーダーなんだ。あっちゃんが今井さんは絶望しないって言っていたけど本当にそうだったんだ。あっちゃんが言っていたように「なんだよ、行かないの?」ってあっちゃんを救ってくれる少年が私には見えたよ。ちなみにその少年がいつかのICONOCLASMの時みたいにヘルメットをかぶったビジュアルだったのはただの趣味です。でも実際はタロットカードの愚者だった。それはそれですき。

さて、一曲目が疾風のブレードランナーだったのは周知の事実ですが、私のようにすっぽりと抜け落ちた時代がある人間が観てもあれは普通に泣きました。自分でもびっくりするぐらい泣いた。そのあとアルバムを聴いても泣けてきた。BUCK-TICKをみていると、運命とか前世って本当にあるんじゃないかと思えてくる。実際今井寿は前世を視てもらって5人は同じ場所にいたって言われたみたいだし。サワキさんの占いも当たってるよね。すごい星の下で結びついているし、悲しいけど最初にいなくなる人も……ヒデが大昔のあの事件に関して、もう裏切らないし裏切れない、絶対的なものを共有したって表現していて、あぁなるほど、と思ったんだけど、ひょっとしたら今井寿って人が一番強くそう思っているのかもしれない。とにかく5人の強固な結びつきを感じるライブだったし、間違いなくあっちゃんはそこにいた。夢魔の間奏部分で今井寿があちこち指さしていた先にはあっちゃんがいたにきまってる。映像では声の震えだったり表情だったりを観ることができる。文章からは感じ取れない感情のゆらぎが見え隠れしていて胸がいっぱいになった。

第二期BUCK-TICKのはじまり。ずっと触れていなかったものの冷たさなのかもしれないけど、私には不安はまったくない。うわー意味わかんないって思っても結局は聴いちゃうんだよ。