BUCK-TICKの音楽は聴くときによって一番が変わるので、今の気分で選曲。ちょっとした感想を。
ナカユビ
このアルバムは「極東I LOVE YOU」と対をなすと言われているらしいので、これはやっぱりテロとかそういう社会情勢に対しての怒りのメッセージなのでしょうか。なにか熱いものを感じるけど、私のような一般人は単純にかっこいいな、という大変底が浅い感想になってしまうのが悲しい。出だしのリズムが激しく打ち鳴らされるところに地下室のメロディーを感じる。「ここにもそこにも~」のところの音がかっこいい。ほんと単純にかっこいい。
BUSTER
今井寿の歌い方って不思議な魅力がある。すかしているというか、なんとも言えない冷たさがかっこいい。この人の歌唱に一般的な評価は必要ない。ギターと一緒です。そんな次元にありません。これは破壊者?なのかな。コロナ禍を経た現在に聴くと意味深に聴こえます。
残骸-Shape2-
これはあっちゃんってかんじ。先行シングル。おわりごろコーラスが入ってきてかっこいい。自分の語彙力がなさすぎて悲しい。
LIMBO
地獄の周辺でしょうか。天国にも地獄にも行けない行き場をなくした人間たちが、ただただ快楽にふけっているような。でもリズムがとても不穏に感じます。このままではいられないけどいまだけは……みたいな焦燥感。歌詞に過去の楽曲をにおわせる言葉をみつけてにやり。
Mona Lisa
これはかっこいい。出だしのひっかくようなギターの音が印象的。今井寿の冷たい声のラップと甘めな櫻井敦司の声が絶妙なバランスで混ざりあってる。それにしても、溝の奥まで~とか痙攣が抱擁~とか、今井寿って人の感性はどうなってるんだ。すごすぎる。
GIRL-Shape2-
これすみれseptember loveを感じる。色彩豊かな印象派の絵画のようなイメージ。
Sid Vicious ON THE BEACH
今井寿が全部歌ってます。歌詞にスターリンの楽曲から引用している部分があるとか。吐き気がするほど~のところかな。歌詞カード見ていないのでわかりません。言わずと知れたパンクロッカーを歌のタイトルに。破滅的な人生を歩んだ彼ですが、この歌は別に破滅的ではない。気の抜けたヴァカンスのような雰囲気。歌詞の随所に今井寿のエッセンスがちりばめられたおしゃれな一曲。
BLACK CHERRY
あっちゃんとヒデの共作ってなってるけど、ヒデが考えたのはサビのBLACK CHERRYってところだけらしい。これはもう「卑しい俺が」につきる。卑しい俺が……うーんおしゃれだ。
原罪
キリスト教でいうところの最初の人間アダムとイブが犯した罪。その罪の責任が子孫に受け継がれていくということのようですが。ぐしゃぐしゃな気持ちを誰かにぶつけたりしていたのかもしれない。そしてまた自己嫌悪して。そんな印象をうける曲。
MONSTER
だいすき。あっちゃんの歌い方もすきだ。車が猛スピードで走り抜けていくようなコーラス?が入るのがかっこいい。そして、覚醒する~がかっこよすぎる。最後のほうでコーラスが入るのもかっこいい。何回も聴いてしまう。
愛ノ歌
これはLIMBOとか原罪に通じるものを感じる。部屋の向こうには容赦ない現実が待っているような印象を受けた。
Continuous
インストゥルメンタル。疾風のブレードランナーのフレーズがちりばめられた曲。今後のBUCK-TICKってこういう楽曲も増えるのかな?